ダビスタ96 完全解析

生産 Tips

はじめに

ここでは、具体的な乱数や計算方法にはあまり深く触れない範囲で
産駒能力の決定や配合理論に関する部分の解説をしていく。

TSLについて

繁殖牝馬のSP,STが一定値を超えると同じ馬として扱われる、その閾値として理解されてきた。
これは、繁殖牝馬のSP,STに対して種牡馬の距離適性による補正を入れた数値が
種牡馬の実績パラメータによる上限をSP,ST双方で上回った状態である。
種牡馬の距離適性による補正は、繁殖牝馬のSP,STを一部混ぜ合わせてバランスを変更するような
挙動を示すために、閾値に達するには繁殖牝馬のSP,STの合計値が重要になってくる。
(トータルサムリミットという名称にもその概念が反映されていると言える)

種牡馬パラメータ:距離適性の効果

距離適性のページはそれほどネタバレ要素が高くないので、
詳しく知りたい場合はそちらを参照してもらった方がよいかもしれない。

下限距離と上限距離の和が大きいほどスタミナ寄り、小さいほどスピードよりの種牡馬になる。
基準は3800m (1600m~2200m など)

下限距離と上限距離の差が大きいほど繁殖牝馬のSP,STバランスを反映しやすくなり
下限距離と上限距離の差が小さいほど繁殖牝馬のSP,STバランスを無視しやすくなる。
いずれの場合も産駒の能力基本になるSP,ST基準値の合計は繁殖牝馬のSP,STの合計なので
両方を伸ばす万能な良い距離適性などというものは存在しない。
距離範囲が広い方が良いという説は完全な誤りである。

種牡馬パラメータ:実績の効果

繁殖牝馬の能力が高いとき、SP,ST基準値の制限として働く。
これと距離適性の組み合わせがTSLと呼ばれる閾値を決めている。
実績 基礎値上限
A 105
B 95
C 85

繁殖牝馬の能力が低いときにも、低確率ではあるが底上げ効果を生む。
具体的に言うと、0に近いような低い基礎能力の馬からでも下記の数値程度までは
運が良ければ一気に上昇できる仕組みになっている。
実績 底上げ制限値
A 95
B 85
C 75
つまり、どんな場合も有用なパラメータである。

牝馬のスタミナについて

牝馬の場合、実績による制限の前にST基礎値が1/8 ほど削られる。
よって牝馬生産時の場合、TSL は大きく上昇し実績Aの場合は現実的には到達不能になる。

成長型について色々

早熟 - 普通 - 晩成 のそれぞれの間に、さらに細かい段階が設定されている。
  • 牝馬は1/3段階分、牡馬より早熟傾向になる。
  • 馬体重が重いと1/3段階分、非常に重いと2/3段階分、晩成傾向になる。
  • 晩成化インブリードで1/3段階分、晩成傾向になる。重複無効。
  • 早熟化インブリードで1/3段階分、早熟傾向になる。重複無効。
  • 晩成化/早熟化インブリードは相殺しあう。
持続型は、X月が若干遅くなるだけでデビュー月・初期値に関しては早熟型と同一である。
晩成+1/3段階 のときに2%の確率でバグ成長型が生まれる(初期値が低くすぐ衰える)。

最強馬生産では、SPボーナスのため超晩成を狙いたいが、超晩成を出現させるには普通+1/3段階が必要である。
早熟・持続の場合、3/4段階分足りないので、晩成化インブリード+非常に重い馬体重でも
あと1/3段階届かず、超晩成を出現させることはできない。

爆発力について

スピード、スタミナの計算途中には限界は設定されているものの一定確率を満たす限り
何度でも上昇判定が続く部分がある。この確率を"爆発力"とでも呼ぶとしっくり来る。
爆発力は安定パラメータを基準にして、インブリード、ニックスによって高まる。

種牡馬パラメータ:安定の効果

安定 爆発力
A 40%
B 50%
C 60%

爆発力と引き換えに、SP,STの最終値にランダムなペナルティがかかる。
安定 ペナルティ
A 最大 -9
B 最大 -19
C 最大 -29

スピード、スタミナUPインブリードの効果

安定 ペナルティ
スピード◎ SP の爆発力 +6%
スピード SP の爆発力 +4%
スタミナ ST の爆発力 +8%
数は少ないが、スタミナクロスはスピード◎より1本あたりの数値的には上である。
何本あろうとも全て有効、安定Cなら爆発力が100%に達することも可能。
その場合は常に上限付近に達した後、安定ペナルティのみが引かれるので
該当する産駒能力は(非面白の場合)85~120くらいだけに分布することになる。
オオシマナギサ×マチカネイワシミズの場合は98%でこれに近い状況になっている。

ニックスの効果

SP,ST 両方の爆発力 +8%
スピードクロス2本 + スタミナクロス1本 に相当する。

面白配合の効果

爆発判定を強制的に終わらせてしまう限界値が +8される。
その結果理論的最大値が121から129に上がる。(超晩成ボーナスは含まない)

後述の根性の計算で下位半分が出なくなる。

種牡馬パラメータ:底力の効果

底力パラメータによって勝負根性の基準値が決まる。
面白配合の場合は、この数値が最低値になり、
非面白配合の場合は半数がこの数値以上、残り半数はこの数値以下になる。
底力 根性基準値
A かつ 母父A 70
A 60
B 50
C 40
C かつ 母父C 30
母父のパラメータも一部で参照される。
これは面白配合AAの場合に70以上確定が有名であるが、非面白でもきっちり反映されている。

ただし母父は"デフォルトで種付け可能な国内種牡馬"あるいは"持込として出現する海外種牡馬"に限り
ニジンスキーのようなパスワード入力でのみ出現する種牡馬は対象外。
ミルキーテースト(父:ノーザンテースト)のように対象馬を父に持つ場合は初代配合でも発動する。

根性の分布と底力インブリード

下の図は、牡馬の場合の根性の分布を模式的に表したものである。
勝負根性の分布は4分割することができ、それぞれの割合がインブリードや面白で変化する。
  • A: 基準値~最大値
  • B: 基準値~最大値までの半分
  • C: 基準値の半分~基準値
  • D: 1~基準値
(1) は父の底力がA の場合の基本の分布である。"B"と"D"のブロックは"A","C"の2倍の出現頻度。
(2) は父の底力がC の場合の基本の分布である。各ブロックの割合などは変わらない。
(3) は父の底力がA で面白配合の場合である。"C","D" が一切出現しなくなる。
(4) は父の底力がA で底力UPクロス1本の場合である。"A","C" の出現率が上がる。

底力UPクロス2本で効果は上限に達し、"A","C"のみの出現になる。
逆に底力DOWNクロスは1本で下限になり"B","D"のみが出現する。
底力DOWNクロスは底力UPクロスの-1本分であり、両方あると差し引き計算される。
牝馬の場合も、最大値が79になって上側のランダムな分布幅が狭くなるだけで他の要素は牡馬と同様である。

種牡馬パラメータ:気性の効果

気性パラメータによって気性の最大値が決まる。
気性 気性最大値
A 100
B 80
C 60
さらに、ランダム幅(マイナスの幅)が次のように決まる。
気性難(牡・牝)
ランダム幅 50 最大値の70% 最大値
気性難のインブリードが1つでもあると、気性難用の分布になり牡牝の差異もなくなる。
気性難のインブリードは1本でも複数本でも同じ効果である。

超危険配合の場合、上記は無視されて気性最大値およびランダム幅は20で固定となる。

最終的な気性の分布は以下のようになる。
種牡馬気性 気性難(牡・牝) 超危険(牡・牝)
A 51-100 31-100 1-100 1-20
B 31-80 25-80 1-80 1-20
C 11-60 19-60 1-60 1-20
気性A,B の場合は牡馬の方が良い傾向になるが、気性Cの場合は牝馬の方が良くなる。
気性難以外のインブリードの本数や超危険配合(1xN,2x2)以外の血量は一切関係ない。
また、96ではアウトブリードにボーナスはない。

危険配合(クロス8本以上)について

健康(丈夫さ)が最低値の0に固定される。
それ以外の不利益はない。

超危険配合(血量1xN, 2x2)について

  • 父の気性に関係なく、気性が1~20になる。
  • 底力DOWNクロスの効果が必ず発動し、上限値付近は一切出なくなる。(底力UPクロス無効)
  • 健康(丈夫さ)が最低値の0に固定される。

三代同系配合について

ニックスだろうが多重インブリードだろうが、SP,STの上昇する過程がすべて無視される。
つまり繁殖牝馬の能力+距離適性補正 から安定度によるペナルティを引くだけになるので
母より弱い馬しか生まれない と言って差し支えない。

ダート適正について

種牡馬のダート適正パラメータは◎,〇,△だが、底力同様に父・母父両方◎の場合はもう一段階上がある。
△は0~3, 〇は0~4, ◎は1~4に分布し、◎◎は1~5に分布する。
ダート適正UPのインブリードは、◎,〇,△の段階ではなく産駒のダート適正数値そのものを+1する。
複数本あっても1本だけ有効、元の数値が4の場合無効(インブリードで4→5にはなれない)。
しかし元が5の場合には適応されてしまうので、ダート適正6のバグ馬が誕生する。

健康度(丈夫さ)について

種牡馬の健康パラメータを基準にして1~7で決定される。(0は危険配合専用)
インブリードの場合、1/2段階だけ悪化することがある。血量や本数が多くても悪化しないこともあり未解明。
インブリードによる悪化は実際には起こらないことが多く、影響も微々たるもの。
また、そもそもかなりランダム幅が広く、健康Aアウトブリードからでも稀に1が生まれる。
ダビスタ96のアウトブリードは、健康面でもほとんどメリットがない。

回復力について

ランダムに16~30で決定される。
さらに、回復力UPのクロス1本につき+2される。
種牡馬の健康もインブリードも危険配合も一切関係なし。
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